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TOP BBTimes 【デジタルファーストキャンプ】対談イベントvol.1 小林教授×橋本直樹氏(一般社団法人STUDIO POLICY DESIGN 代表理事)
【デジタルファーストキャンプ】対談イベントvol.1 小林教授×橋本直樹氏(一般社団法人STUDIO POLICY DESIGN 代表理事)

【デジタルファーストキャンプ】対談イベントvol.1 小林教授×橋本直樹氏(一般社団法人STUDIO POLICY DESIGN 代表理事)

ビジネス・ブレークスルー大学経営学部デジタルビジネスデザイン学科の学科長である小林慎和教授が登壇し、DX(Digital Transformation / デジタルトランスフォーメーション)を切り口として、デジタルやデザインの最前線で活躍する方と対談するセミナーシリーズが始まります。

記念すべき第1回目は、2010年より中央官庁に勤め、国家公務員として初めて、美術大学院(米国パーソンズ美術大学)に留学し、MFA(美術学修士号)を修了した橋本直樹氏をゲストとしてお迎えし、「産官学が連携して、沈みゆく日本をDXで再生する~政策とビジネスを学び、時代に追いつこう~」をテーマにしたオンラインセミナーの様子をお届けします。

小林 慎和教授

経営学部 ITソリューション学科 学科長 教授
株式会社bajji Founder兼CEO、博士(工学)
小林 慎和教授

大阪大学大学院卒業後、野村総合研究所、グリーを経て、2012年末にシンガポールにて起業。以来、国内外にて複数社を起業する。これまでの累積調達金額は約17億円で2回のイグジット経験がある。2015年Asian Entrepreneur。2016年IBM Blue Hub賞。2017年デロイト急成長企業500でシンガポール企業3位。2020年Google Play ベストオブ 2020「隠れた名作部門」大賞受賞。2022年気候テックアプリ「CAPTURE X」が三菱UFJグループおよびICJ主催のESGアクセラレーターにて3冠獲得。主な書籍に「リーダーになる前に知っておきたかったこと」、「人類2.0 アフターコロナの生き方」など。

橋本 直樹氏

一般社団法人STUDIO POLICY DESIGN 代表理事
橋本 直樹

略歴
1986年兵庫県生まれ。東大法学部卒業後、2010年より中央官庁に勤める。国家公務員として初めて、美術大学院(米国パーソンズ美術大学)に留学し、MFA(美術学修士号)を修了。これまで、クールジャパン政策や知的財産政策、デジタル政策等の行政分野に従事するとともに、デザイン経営の推進、デザイン手法により政策立案を行うPolicy Design School、JAPAN+Dの企画・運営に携わる。その他、NPO法人PolicyGarageを立ち上げ、武蔵野美術大学政策デザインラボ協力研究員に着任する等、行政組織の内外から、デザイン手法の実践・普及を行う。

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要約

橋本直樹氏(以下、橋本氏)は、国家公務員として初めて、美術大学院(米国パーソンズ美術大学)に留学し、MFA(美術学修士号)を修了しました。
これまで、クールジャパン政策や知的財産政策、デジタル政策等の行政分野に従事するとともに、デザイン経営の推進、デザイン手法により政策立案を行うPolicy Design School、JAPAN+Dの企画・運営に携わっています。その他、NPO法人PolicyGarageを立ち上げ、武蔵野美術大学政策デザインラボ協力研究員に着任する等、行政組織の内外から、デザイン手法の実践・普及を行っています。

橋本氏は、行政官が法律や経済に関する知識を持っていることは当たり前だと考え、当時クールジャパン政策に関わっていたこともあり、全然違う領域について学びたいと考え、美術大学院に国家公務員として初めて留学しました。

橋本氏は、デザインとは「人を中心に考え、目的や狙いをもって、カタチにしていくことであり、具体的な物や形をデザインするだけではなく、サービスや物事の仕組みについてもデザインすることができる」と語ります。
そして、デザインシンキングで重要な部分は、「問いを立て直すこと=クリティカルシンキング(批判的思考)」であると述べています。例えば、「少子高齢化を解決しなければいけない」という問いがあった時に、そもそも少子高齢化は本当に問題なのか?問題の本質は何なのか、について考え直す必要があります。
仮に少子高齢化による労働人口の減少が課題の本質なのであれば、子供を増やすアプローチ以外に、AIやロボット、デジタルと共生し、労働力を増やすこともできるかもしれません。

小林教授との対談の中で、「デジタルの最先端に人間がアジャスト(適合)していくことが効率性につながるが、例えば幅広い年齢層の人がいるような組織には、簡単に変わることができる人とできない人がいる。変わることを支援するためにリスキリング・リカレント教育でサポートしていくことが重要であり、その上で、変わることが難しい人にも、どういうフローであれば可能なのか、人に寄り添いながら考えていくことも必要」という話がありました。

今後、橋本さんが取り組みたいこととして、「デザインの考え方を様々な政策立案に取り入れるための、フルオープンの研修コンテンツをJAPAN+Dから発信する予定で、ここ数年で国・自治体・公共機関など多くの人々が実践し、新しい政策が生み出される仕組みを作りたい」とのことでした。更に、取り組みたいこととして、「通常では予期していない新たな未来像を政策の現場に持ち出したい」ということがあるそうです。例えば、少子高齢化による労働人口の低下、国際競争力の低下で、世間では「日本は沈んでしまう」という暗い見通しが描かれていますが、2030年の日本に対して、もっと違う未来を描いてみたいとのこと。

「日本には優れた技術や文化、魅力があるので、AIやロボット、デジタルと共生することによって労働力を担保すれば、きっと明るい未来になる」とゴールを設定することで、全体の視座を高くし、日本を明るくしていくチャレンジをしたいと語っていました。

デジタルファーストキャンプ

【デジタルファーストキャンプついて】

本講座では、短期間でデジタル変革リーダーへの第1歩を踏み出すことを目指します。

デジタル変革人材のスキル要素は次の5つに分類され、その5つを短期間で集中的に効率よく学び、獲得するようデジタルファーストキャンプは設計されています。
1)デジタルの基礎的理解力、2)ノーコードツールを活用してプロトタイプを作る力、3)アウトプットを公開し広めていくデジタルコミュニケーション力、4)開発チームと技術的なコミュニケーションをとり推進できる力、5)デジタルビジネスを構想する力。

こうしたスキルを手に入れることで、会社と社会の変革をリードできるデジタル人材を目指しましょう。
https://digitalfirstcamp.com/